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「第47回夏の学校」in 京都
 初めまして。生物若手の会、京都支部代表の貞包浩一朗と申します。梅雨前線の動きが注目される今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?さてこの度、私を校長として「第47回夏の学校」を開催することになりましたので、この場を借りて宣伝致します。
 夏の学校は生物、化学、物理の学際領域に興味を持った学生・研究者が集まり、幅広い交流を目的とした合宿形式のシンポジウムです。毎年100名前後の参加者が集まり、熱い議論を交わしております (Figure 1)。
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Fig. 1
活発に議論を交わす参加者達

 第47回となる今年の夏の学校は、下記の日時・場所にて開催することになりました。

【日時】
自 2007年8月20日(月)10:30開始
至 2007年8月22日(水)17:00終了

【場所】
京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル井筒屋町411
コープイン京都

 Figure 2に示したように、会場は京都駅から近く交通の便が良いのが魅力です。

 次に、イベントの中身を一部紹介します。本大会では新しく「勉強会」「イブニングセッション」という時間を設けました。「勉強会」では数名の先生をお招きし、初学者向けの講義を行ってもらいます。これは、多岐に渡る生物物理の様々な分野の研究テーマを基礎から勉強し、分野外の方々にも研究の視野を広げていただく、という狙いがあります。「イブニングセッション」では若手研究者の中から希望者を募り、彼らが現在取り組んでいる研究の話をしてもらい、リラックスした雰囲気の中自由なディスカッションを繰り広げていくセッションです。夕食後にビールを飲みながらラフなスタイルで行いますので、お気軽にご参加いただけたらと考えております。
 大会2日目には、例年同様にメインシンポジウムも予定しています。今回は「What is life? : 生命は積み木細工を超えられるか」をテーマとしました。複雑怪奇な生命現象をいかに物理学で記述するか、そこに未知なる物理法則は存在するのか、など生物物理の原点とも言える問題についてあらためて議論していく予定です。

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Fig. 2
会場位置の概略
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生物物理若手の会との出会い
 私が初めて生物物理若手の会を知ったのは学部3年生の夏でした。たまたま見つけた夏の学校を紹介するホームページには、第43回夏の学校が京都で開催されるという内容が紹介されていました。詳細を読み進めていくうちに、「分野を問わず生命に興味のある人なら誰でも参加可能で、しかも学生が主体となって運営している」という内容にとても感動したのを覚えています。そのときは、学部の友達も誘って是非参加したいと考えたものですが、プログラムに「自分の研究内容の紹介」という項目があり、まだ研究室にも配属されていない私には無理だと考え参加を諦めてしまいました。今振り返ると、なんてもったいないことをしたのだろうと反省するばかりです。夏の学校では数少ないですが、学部生も参加しています。毎年集まったメンバーがお互いの自己紹介をする手段として現在の研究内容を発表しておりましたが、「生命に興味がある、分野の垣根を越えた研究がしたい」そんな思いを持っているだけで夏の学校への参加意義は十分なのです。「今はまだ研究を行っておりませんが、こんなことに興味を持っていて、現在進められている研究にはどんなものがあるのか知りたくて参加しました!」と自己紹介すれば、きっと先輩方がいろいろな話をしてくださり、貴方の興味があることを研究するにはどのようなアプローチがあるのか、など親切な助言が得られることでしょう。若手の会スタッフも皆オープンで自分の研究の枠組みに捉われず、異分野交流に積極的です。夏の学校に興味のある学部生の皆様も臆せずにどんどん参加してください。私たち若手の会は元気のある皆様をお待ちしております。 rsP7310003_s.jpg
Fig. 3
夏の学校2006での集合写真
夏の学校を開催するにあたって

 夏の学校は日頃の研究生活では知り合うことのない人とも交流の和を広げることができるとてもいい場だと感じています。また毎年夏の学校の校長が変わり、その校長ごとのオリジナリティが反映され、開催内容にもいろいろな試行錯誤が加わり進化し続けていることも魅力のひとつだと思います。2007年度夏の学校では、せっかく各地からすばらしい研究をなさっている講師の先生方をお呼びし、貴重な講演の場を提供していただくのですから、興味ある講演を選んで参加するのではなく、お呼びした先生のお話は全て聞いて欲しいという願いから分科会をなくし、常に全員参加の「勉強会」というものを設けました。この会は名前が示すように、分野外の方々にも聞きやすい講演にするため、講演の半分は初学者向けの講義にし,勉強の要素を重視することを目指しています。もちろんその分野に詳しい方も楽しめるように、後半は先端研究のお話をしていただきます。

 私は夏の学校2007を開催するにあたって、「多種多様のバックグラウンドを持った若手のみなさんと少しでも多く知り合い交流したい、またお互いに交流して欲しい」という思いで校長を務めたいと思っています。これからは各分野の融合研究も大事になってくると考えています。1つの分野を徹底的に掘り下げることももちろん大切ですが、自分の研究もしっかりと進めつつ、排他的にならず若いうちから積極的に視野を広げ、広い交流関係を作り、互いの分野の得意な部分不得意な部分を正しく理解しておくことで新しい研究分野を切り開いていくことが出来ると、まだ研究の初心者ながらに確信しております。今年も京都で熱い議論の夜が過ごせることを楽しみにしております。

 最後に、活動資金面で力の弱い若手の会に毎年暖かく援助の手を差し伸べてくださる生物物理学会や企業のみなさまに感謝の意を表し、締めくくりたいと思います。

京都で皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

京都大学大学院理学研究科吉川研究室博士1年 貞包浩一朗
sadakaneat.jpgchem.scphys.kyoto-u.ac.jp

生物物理若手の会 主催 夏の学校

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