夏の学校とは?

生物物理学は、蛋白質や核酸といった生体分子から細胞・個体といった幅広い階層 を対象として、物理的手法・視点によって生物を根本から理解することを目指しており、日本でも非常に大きな研究分野となっています。また、実験的解析のみならず、シミュレーションや理論的解析を交えて研究が進められており、最終的に生命を物理学で記述したい、そんな心惹かれる夢を持って研究をしています。

生物物理若手の会夏の学校 (以後、夏学) は、そんな生物物理学を専攻している、あるいは興味を持っている全国の大学生・大学院生・若手研究者を対象とした研究会です!!


本年の夏学の特徴は?

第62回夏学では、私たちの人生より3倍近く長い歴史を持つ生物物理学の歴史・ 研究について改めて知ることで、“日本を担う参加者が新たな知見をはぐくみ、今後の研究生活や社会生活においてピリッと引き立つアクセント(スパイス)になるような会にしたい”、という思いで「故きを温ねて新しきを知る~ぼくらの香辛料~」というテーマを掲げています。
幅広い分野と歴史をもち、日本の科学力の礎を築いてきた生物物理について学ぶことは、若手・学生の研究にも大いに役立ちます。そこで、実験科学および理論科学の各分野に特化した先生方の中から、生物物理の黎明期を支えた先生方と、現在ご活躍している若手研究者をお招きし、研究成果や同分野の歴史、人生経験についてお話していいただきます。各先生方のお話はどれも魅力的なのでお楽しみに!!

また、英語論文出版社の編集者をお招きし、技術英語の基礎や英語論文の構成についてお話していただくので、学会要旨や論文を作成する際、ひいてはグローバル社会で役立つ能力をぜひ習得していってください!!

加えて、自己紹介フラッシュトークやポスター発表も企画しているため、コロナ禍で減少していた若手同士の交流を深め、お互いに切磋琢磨していきましょう!!

本会を通して、次世代を担う若手研究者が発想力を強化し、物事を多角的な視点から視る柔軟な思考力を身に着けることで、今後の人生全般に新たなビジョンを得てもらえればと、スタッフ一同、切に願っています。


「故きを温ねて新しきを知る~ぼくらの香辛料~」