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生命の最も重要な特徴は自己複製であり、その最小のメカニズムは自律的セントラルドグマである。自律的セントラルドグマとは、(1)転写、(2)翻訳、(3)DNA複製、(4)リボソーム生合成の4つのプロセスを、自身にコードされた情報に基づいて実行し、自己複製を続ける機構のことである。この4つのプロセスのうち、リボソーム生合成の再構成はいまだ達成されておらず、自己複製する生命を試験管内で再現するというゴールに向けた大きなボトルネックになっていた。我々は、リボソームの生合成過程を解析するためのさまざまな方法論を開発し、それらを応用することで、試験管内でリボソーム生合成を再構成することに初めて成功した(bioRxiv, 2022)。この成果は、「生命とは何か」という根源的な問いに答える試みに大きく貢献するものと期待される。