講演概要

サイエンスコミュニケーションセミナー②

獣害問題が「腑に落ちる」ためのリスクコミュニケーション

池田 貴子 (北海道大学 大学院教育推進機構 CoSTEP(科学技術コミュニケーション教育研究部門) 講師)
#獣害問題#都市ギツネ#リスクコミュニケーション#サイエンスビジュアリゼーション

札幌は、大都市でありながら身近に野生動物がすむ豊かな街です。しかし、それが裏目に出ると「動物問題」が発生します。北海道に長くお住まいの方ならきっとよくご存知のエキノコックスも、そんな動物問題のひとつです。近年ではキツネが街に「居着く」ようになり、キツネからヒトへのエキノコックス感染の可能性はさらに大きくなっています。そんなキツネに対して、「駆除してほしい」という人もいれば、「捕獲して山に返してほしい」という人もいます。しかし実際には、そのどちらも不可能です。これには、都市ギツネの都合と人間の自然観の偏りが関係するのですが、この続きは講演で詳しくお話しすることにしましょう。ヒントは、「動物問題は人間問題」です。講演では、そんな人間問題へのアプローチのひとつとして開発したリスクコミュニケーション教材についてもご紹介します。

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