メインシンポジウム

   「産学連携 -ミンナのためにも研究ライフ-
           
オーガナイザー:渡邉 朋信 (阪大・柳田研)

 皆様ご存知だとは思いますが、現在、研究分野において「分野統合・産学連携」の波
が押し寄せています。基礎研究分野の統合、あるいは、応用研究、企業との連携により、
サイエンス、テクノロジー、インダストリーへの貢献が期待されているわけです。アカデミア
に携わる人間は、どうしてもこのような流れを見落としがちです。国立大学民営化TLO
(大学技術移転機関)、VC(ベンチャーキャピタル)の出現により、ますます「分野統合・
産学連携」の波が大きくなっていることも明らかです。特に生物物理分野は、企業から
期待されている分野の1つです。本質を解く学問が故に期待されるのでしょう。
 アカデミアに身をおいていると、このような社会の動きを勉強する機会が少ないと思い
ます。この機会に皆で勉強するのはいかがでしょうか?
 

お呼びする先生方

1)阪大医学部助教授 森下竜一
遺伝子治療ベンチャー「メドジーン」を建てたことで有名です。
先生自身は取締役にはならず、技術顧問となり、むしろ学校での研究に励んでいます。
関西で『産学連携』を推し進めています。
実際に、「生物・医学研究から産業貢献への経路」を中心に、学術研究者側から見た産
学連携を話していただきたいと考えています。
 →阪大医学部遺伝子治療学教室のホームページ

2)Business Laboratory for Students前代表 大野一樹
学生側から、「産学連携」を訴える団体である「BLS」の前代表です。
BLSは、ベンチャーを興すことが目的の団体ではなく、ビジネスマインドを学ぶ団体です。
大野先生自身、大学院生であり、研究をしながら活動を行っています。
羊土社のBioベンチャーに連載を持っています。
学生の立場からみた産学連携と、それに対応するために何が必要なのかなど、実際に
活動している方に意見を述べてもらおうと考えています。
 →学生ビジネス研究会(BLS)のホームページ

3)東大先端研、政策研究大学院助教授 隅蔵康一
株式会社先端科学技術インキュベーションセンター取締役を兼務していらっしゃいました。
隅蔵先生は生命工学から出発し、現在はその生命工学に関する知的所有権の法律や
政策が専門です。
知的財産マネジメント研究会の主催を務めるほか、知的財産国家戦略フォーラムにも参
加するなど、精力的に活動していらっしゃいます。
バイオテクノロジーに関する知的財産権に関する問題や、産学間の技術移転に関する問
題など、法的な面から見た産学連携について語っていただこうと考えています。
 →隅蔵康一先生のホームページ

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