11 Apr2013
はじめまして。2013年の夏の学校校長を務めさせていただきます香川@関東支部です。
もともと、慶應義塾大学で分子シミュレーションをやってました。
生物物理若手の会の夏の学校は、毎年、北海道/関東/中部/関西の4支部で運営を持ち回りしています。今年は関東担当です。
夏学の準備は着々と進んでいますが、webでの情報公開までは、もう少し時間をいただきたいと思います。
ですので、昨年の夏学のメインシンポジウムで行われたトランスレーションについて少し触れたいと思います。

【トランスレーションについて】
トランスレーションについての詳細は、先に北海道支部が書いてくれた記事を参考にしていただければと思います。

http://biophysics.sakura.ne.jp/blog/index.php?itemid=15
一言でまとめると、メインシンポジウムにてご講演いただいた先生方お三方の講義の直後に、参加者全員で少人数グループに分かれて感想を出し合い、それを先生方の前で発表し、その上で先生方からフィードバックをいただくという会でした。グループには、ふだんの研究分野や学年がまんべんなく入るように工夫しました。
ご講演いただいた先生は下記のお三方です。(講演順)
  • 鈴木 誠 先生
    (東北大学 「材料化学の立場から見た生物物理の研究の現状と次世代への課題」)

  • 池上 高志 先生
    (東京大学 「複雑系科学の立場から見た生物物理の研究の現状と次世代への課題」)

  • 諸熊 奎治 先生
    (京都大学 「量子化学の立場から見た生物物理の研究の現状と次世代への課題」)


  • 【参加者アンケートから】
    この取り組みについて、参加者からアンケートをとりました。一部抜粋させていただきます。
    ・その場で意見交換できるので、興奮が冷めないうちに議論ができて良かった。
    ・普段どのような研究(シミュレーション、理論、実験など)をしているかによって、同じ演題に対しても抱く感想が異なっていることを実感でき、面白かったです。
    ・各班から意見を発表した後の、先生方からのコメントが印象的だったので、あのような本音を引き出せたという意味で有意義だったと思う。
    ・同年代の人たちが今後の研究者の在り方をどのように考えているのか、いろいろな意見を聞くことができ、勉強になりました。

    なお、感想の交換だけで時間が尽きてしまい議論を充実させられなかった、物理よりの内容が多く生物よりの学生には議論に参加することが難しかった、などの反省点もありました。

    講義の後に質疑応答やパネルディスカッションはありますが、このトランスレーションのような、学生が率直に感想を言い合い、それを先生方にも聞いていただくという試みはめずらしいものだと思います。私も昨年のこの場に参加していましたが、とある話がよく分からなかったという意見を出したところ、その分野に詳しい人が答えてくれてすっきりしました。また、学生の意見に対して先生方がお話ししてくださった本音の熱いトークは、具体的な内容は書けませんが、心に響く内容でした。


    思えば、今まで私自身、講義の後に周囲の友人らと意見とまではいえないまでも思ったことをしゃべることで盛り上がった経験が多々あります。今まで話したことがない人や、普段交流しない分野の人と話すことで、理解が深まり、参加した学生同士の交流の場にもなることに成功した試みだったと思います。

    【今年に向けて】
    今年の夏の学校では、このような昨年の経験および意見を生かして、参加者の院生がより主体的に講義内容を理解できるような試みを取り入れていく予定です。
    よろしくお願いいたします。
    カテゴリー: 夏の学校, 投稿者: bpkanto,