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夏の学校とは?

 生物物理若手の会 夏の学校は,生物物理周辺分野を研究する,もしくは興味を持つ学部生・大学院生からPD,助教などの若手が一同に会し,分野の垣根を越えて自主的に交流するための合宿形式研究交流会です。
 本年で第59回を数える夏の学校は,1961年に大沢文夫氏(当時名古屋大学所属)らにより日本生物物理学会に先駆けて
開催され,意欲ある若手研究者の交流の場として親しまれてきました。現在生物物理を中心に各方面の最先端で活躍している研究者には当学校に関わった経験を持つ方も数多くおられ,日本の生物物理の発展に大きな寄与をしているといえます。


本年の夏学のテーマは?

 生物物理学は生物を物理的な手法や考え方によって根本から理解しようとする,非常に幅広い分野をもつ学術領域であり,
各分野において研究対象や研究手法,そして生命に対する考え方そのものが異なっています。つまり,分野が違うごとに生命に対する様々な見方が確立し,進化しているといえます。また,昨今はアカデミアや企業では分野を超えた共同研究が盛んに行われており,日々新たな研究成果が生み出されています。しかし,若手研究者たちは自らの研究や興味が生物物理学のどこに位置し,他の分野の視点とどのように違うかが理解しにくいのが現状であると我々は感じています。
 そこで、今年の夏の学校では以下のテーマを掲げました。

「生命の見方を変える」
 そしてこのテーマを元に,3つの目的を設定しました。
1. 参加者同士の生命の見方を共有し,かつ互いに理解することで,参加者自身の生命の見方を見つめ直す
2. 幅広い分野から各分野をリードする講師を招待し,講演や討論を通じて新たな生命の見方を学ぶ
3. 自分の専門や夏学を経て得た学びを通し,参加者ごとに新たな生命の見方を模索する
  我々と一緒に,新たな生命の見方を確立していきましょう!